長〜い八犬伝の物語の中で、私の書いたものがだいたいどのくらいの頃の話なのかということのご参考になれば、
と思いまして年表を作成してみました。ただし、すべて私にとって主な出来事なり登場人物なりを中心にまとめてあります。
数字に弱いので(言い訳になりませんが)西暦は自信がありません。間違っていたら、こっそり教えてください。

西暦 主な出来事 その他の主な登場人物 拙作の位置
第1集 第1回 1439      
    結城の合戦 春王、安王  
    1441   里見季基  
  山下定包、神余光弘を殺して安房の国主になる 杣木朴平  
    里見義実、金碗八郎と出会い、東条城を攻め、滝田城も落とす  
    定包、殺される  
  第6回 玉梓処刑、里見家を呪う  
      金碗大輔(5歳)  
    1442 夏 伏姫誕生、翌年末 里見義成誕生  
    伏姫、洲崎明神の翁に数珠を与えられる  
  第9回 1455 安西景連の奇襲、八房が景連の首をとる  
  第10回 1457 伏姫、八房と富山へ入る    
第2集 第13回 1458 伏姫自殺、八つの珠が飛び散る    
    金碗大輔、ゝ大となり旅立つ  
  第16回 1460 7月 信乃誕生 大塚匠作、番作、手束  
  第19回 1470 蟇六夫婦の悪巧みにより、犬塚番作自殺 蟇六、亀篠  
    信乃、村雨を受け取る 与四郎、紀二郎  
  第20回   信乃、額蔵(後・荘助)と義兄弟になる(荘助、1459年12月生)    
第3集 第21回   信乃元服(11歳)、荘助と八房の梅を見る    
  第22回 1477 4月 池袋の合戦  
  第23回 糠助の死、玄吉(後・現八)の話を聞く(現八、1459年10月生) 網乾左母二郎  
  第25回 1478 6月18日 信乃(19歳)荘助(20歳)滸我へ発つ 簸上宮六  
  第29回 浜路殺される、道節登場(1459年9月生)  
    荘助VS道節  
      荘助、簸上宮六に仇討ち、捕らえられる    
第4集 第31回   芳流閣の決戦 信乃VS見八(後・現八) 足利成氏  
  第33回 古那屋にて、信乃、現八、小文吾(20歳、1459年11月生) 文五兵衛  
    お互いの珠と痣について語る  
    信乃、破傷風となり、現八は志婆浦へ行く 山林房八郎(22歳)  
  第36回 房八VS小文吾 蜑崎照文  
  第37回 房八、沼藺の死によって、信乃の病が治る 妙真  
    生き返った大八(4歳、1475年12月生)は親兵衛となり犬士となる 「掌中の珠」
  第40回   親兵衛、神隠し    
第5集 第43回   7月庚申塚 額蔵の処刑 信乃、現八、小文吾が助ける 丁田町進  
  第45回 道節、扇谷定正の影武者を討つ 矠平(姥雪世四郎、後・  
    荒芽山にて 道節、荘助、信乃、現八、小文吾が揃う 与四郎、代四郎)、音音  
        曳手、単節、力二郎、尺八  
第6集 第52回   鳥越山近く 小文吾、猪をたおして、並四郎の家に招かれる 船虫  
  第54回 小文吾、馬加大記に抑留される 名笛・嵐山  
    1479 3月 小文吾、千葉家、調布の話を聞く(毛野、1465年12月生) 千葉自胤、籠山縁連  
  第56回 旦開野(毛野)登場 粟飯原胤度  
  第57回 5月 毛野、馬加一家を殺し、小文吾とともに脱出する  
  第59回 1480 8月 現八、赤岩庚申山へ行く 「風止まず」
  第61回   現八、角太郎(後・大角、1459年生)の庵を訪ねる 赤岩一角、船虫  
第7集 第66回   角太郎、山猫を退治する 雛衣  
  第67回 1481 2月 大角、現八、鎌倉へ発つ  
    10月 信乃、甲斐の国にて四六城木工作の家に逗留 泡雪奈四郎、媼内  
  第71回 泡雪奈四郎と夏引によって捕らえられた信乃、道節に助けられる 夏引  
    指月院にてゝ大、照文と会う  
  第72回 浜路がさらわれた(1468年秋)里見の五の姫だと判明する 武田信昌  
  第73回 1482 3月 小文吾、越後の小千谷にて闘牛を見る 石亀屋次団太  
第8集 第75回   5月 目が見えなくなった小文吾、按摩に化けた船虫を捕らえる 酒顚二  
  第77回 荘助、小文吾、稲戸由充に捕らえられる 長尾景春、箙  
  第80回 乞食・相模小僧(毛野)馬加郷武を討つ 名刀・小篠、落葉  
    荘助VS毛野 丁田豊実  
  第82回 毛野、青柳の宿屋に詩歌を書き、小文吾、荘助の前から消える  
  第85回 9月 大角と現八、信乃と道節に助けられ、穂北の氷垣夏行の屋敷へ 落鮎有種、重戸  
  第86回 10月 大角と現八、石禾(指月院)へ出発する  
    1483 1月 指月院にて、ゝ大が現八、大角、荘助、小文吾に結城の法要の  
    計画を話す  
  第87回 湯島天神にて、居合師・放下屋物四郎(毛野)道節の人相を見る 百堀鯽三  
  第89回 河鯉守如、毛野に籠山縁連を討つことを依頼  
  第90回   1月 船虫と媼内が、道節、小文吾、荘助に誅戮される    
第9集 第92回 毛野、鈴の森にて縁連を討つ  
  第93回 道節、扇谷定正を討ち損ねる 河鯉孝嗣  
  第94回 信乃、五十子城を落とし、壁に諭示の文を書く  
  第96回 4月 七犬士、結城へ出発する  
  第97回    
  館山城主になった蟇田素藤は妙椿と組み、里見義通を捕らえる  
  第101回    
  第103回 富山にて、里見義実が成長した親兵衛に会う  
  第107回 親兵衛、素藤を捕らえ、義通を救う 青海波  
  第108回    
  妙椿の策により、親兵衛は旅に出され、素藤が館山城を奪還する  
  第113回   「青き実、八つ」
  第117回 親兵衛、河鯉孝嗣(後・政木大全)と出会い、安房へ出発する 政木狐、甕襲の玉 「春爛漫」
  第121回 親兵衛、孝嗣、石亀屋次団太、百堀鯽三が館山を再奪還する 田税逸時、苫屋景能  
      五十三太、素手吉  
  第124回    
  4月16日 結城の大法要 宝珠和尚、星額和尚  
  第126回 徳用和尚の襲撃 堅削、名刀・狙公  
  第127回 信乃VS徳用  
    孝嗣、次団太、鯽三が左右川に落ちる  
    八犬士揃う  
      「船上にて」
  第131回 八犬士、安房にて里見の両侯に見参する 「三伏の夏の日に」
  第132回 7月 親兵衛、京都へ出発する  
  第135回 親兵衛、細河政元に抑留される 直塚紀二六、香西復六  
  第139回 親兵衛、武芸を披露する 秋篠将曹広当  
  第143回 「無瞳の虎」の画軸から妖虎が抜け出す 竹林巽(巽風)、於兎子  
  第146回 親兵衛、虎を倒し安房へ向かう 走帆、雪吹姫  
     
  第150回   「七犬士大会議」
  第152回 11月 扇谷定正と山内顕定、里見征伐を計画 「若き親兵衛の悩み」
  第153回 里見家でも毛野を中心に作戦会議  
  第154回 12月 赤岩百中(大角)風外道人(ゝ大)、定正と顕定を騙す 千代丸豊俊  
  第161回 12月3、4日 荘助と小文吾、妙見嶋・西河原の柵を攻める 人魚の膏油  
  第162回 猿江にて、荘助が義を尽くし、稲戸由充が退く 満呂重時、信重、安西景重  
  第165回下 12月6日 国府台、信乃と現八、火猪の戦法/「義士山林房八之紀」の幌  
  第166回 孝嗣ら、長尾景春から義通を助ける/親兵衛、京都から戻って加勢する 長尾為景  
  第168回 親兵衛、八門遁甲の陣/信乃、底不知の穴に落ちた親兵衛の危機を救う  
  第174回 12月8日 水軍の総攻撃 上杉朝寧、磯崎増松  
  第176回 大角、新井城を落とす 三浦義同、義武  
  第177回 小湊目、定正の髻を切らせ、大石憲儀を捕らえる 巨田助友  
    五十子城を毛野が落とす 河堀殿、貌姑姫  
  第178回上 忍岡城に道節が向かうが、既に落鮎有種が落としている 誼夾院豪荊  
  第178回下 1484 2月 施餓饑の法会  
  第179回中 4月16日 義成、勅諚と将軍の台命を承る  熊谷直親  
  第179回下 信濃(信乃)、成氏に村雨丸を返す/6月1日 東西の会盟  
  第180回中 論功行賞  
  第180回下 八犬士の嫁とり(1485年2月 婚姻) 葛羅媛、武田信隆 「おじさんは心配性」 
  第180勝回中編 1500 ゝ大、犬士らの珠を須弥の四天神王の目にして国土の四隅に埋める 念戌  
  第180勝回下編 八犬士、富山へ入る 里見実尭、義豊、義尭、義弘  
  回外剰筆     曲亭主人、頭陀  
 
八犬士の子(線は婚姻関係、○は二代目八犬士)
犬山道節忠与―――竹野姫 ○犬山道一郎中心
落鮎余之八有与
道空
娘―――十条力二郎
娘―――十条尺八郎
犬飼現八兵衛信道―――栞姫 ○犬飼玄吉言人
犬飼見兵衛道宣
甘糟糠介
娘―――犬村角太郎儀正
犬田豊後悌順―――弟姫 ○犬田小文吾理順
那古小七郎順明
娘―――犬江真平如心
娘―――犬江大八
犬塚信濃戌孝―――浜路姫 ○犬塚信乃戌子
大塚番匠戌郷
娘―――犬川額蔵則任
娘―――犬田小文吾理順
犬阪下野胤智―――小波姫 ○犬阪毛野胤才
粟飯原首胤栄
犬川長狭荘介義任――城之戸姫 ○犬川額蔵則任
娘―――大塚番匠戌郷
娘―――蜑崎照文の孫
犬村大学礼儀―――鄙木姫 ○犬村角太郎儀正
赤岩正学儀武
娘―――犬飼玄吉言人
娘―――那古小七郎順明
犬江親兵衛仁―――静峯姫 ○犬江真平如心
犬江大八
娘―――犬塚信乃戌子

無断引用、転載、配布等はご遠慮ください。■参考:「現代語訳 南総里見八犬伝」2004年/河出書房新社、「南総里見八犬伝[全10冊]」1990年/岩波書店

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